書名 : 2009‐2010年版 中国通販業界発展白書(日本語版)
発行日: 2011年4月23日
定価 : 30,000円+税 
発売元: 有峰書店新社
発行元: 社団法人日本優良品協会(LPAJ)
URL : http://www.lpaj.or.jp/2011/04/10-week/

 

2009‐2010年版 中国通販業界発展白書(日本語版)とは
 急激な経済成長を見せる中国市場は、今後ますますその発展の度合いを高めようとしています。通販業界において、急成長を見せるインターネット・ショッピングをはじめ、テレビやカタログなどの普及率の推移、今後への期待数値などのデータを集約。さらに中国政府が近年に発表した通達から、中国全土に広がるTVショッッピング会社、イーコマース会社などの企業分布図と66社の名簿まで、中国通販業界における情報が網羅されています。
 
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 iPhone4Sが発売になった。
 3GSという2世代前の機種を使っていた私は、これを機にiPhone5(と思っていた)に替えようと考えていた。今度のは良さそうだ。iOS5という新しいOSに加えて、iCloudというサーバーを使ったサービスも付加されている。しかも処理が早いらしい。電池の持ちもいいに違いない。実際、既に電池は2年ちょっとの使用で寿命に近づいていたようだ。朝満タンでも夕方にはなくなるほど電池の減りが速かったのだ。
 ただ機種を替えるにあたって、ただ1つ難点があるとすれば、ソフトバンクが私のオフィス(神田、大手町の近く)ではつながりにくく、年に何回か行く施設(静岡県函南)でもつながりにくいという点だった。ま、よく言われていることである。
 しかし、iPhoneはそれを上回ってツールとしての機能が優先された。録音もカメラも地図もメモもネット検索も計算も辞書もスケジュール管理も時計も新聞も読書もすべてこれ1つでまかなっていた。音楽もラジオも聴けるし、ワンセグのテレビも映画も見れる。ダウンロードした映画は相当数におよぶ。
 電子手帳から使い始めてようやく到達したオールインワンのツールなのだ。シャープのザウルスなんて何台使っただろうか。行き帰りの電車で、カラーの電子手帳に専用ペンで手書き入力してデータを保存していた頃を思い浮かべると、涙が出てきそうである。
 実際、これを使い始めて、ようやく手帳とも時計ともおさらばした。退職の記念に買った高級な時計も埃をかぶっている。
 そのiPhoneの機種変更なのである。しかも、ソフトバンクの独占から、KDDIも参入するという報道がなされていた。これでキャリア(電話会社)も替えればつながりやすくなるのではないか。
 気合いが入らないわけにはいかない。発表の4日(日本時間の5日未明)には、早朝、ネットで発表の逐一をチェックしていた。5が4Sになったものの、予想されていたスペックはだいたい満足していた。予約開始の7日には夜遅くまで仕事で行けなかったが、翌土曜日には早速渋谷のヤマダ電機に予約しに行った。ソフトバンクからKDDIにキャリアを変えた。ただし、予約はしても発売日に渡せるかどうかは分からないとのことで、下手すると相当待たされるのを覚悟していた。
 そして14日に発売。私は関西に行っていた。翌15日土曜日、東京に帰る電車のなかで連絡があり、引き取れる状況にあることが分かった。これで日曜日には新しいiPhone4Sを手にすることができる。
 そして、当日、予約した渋谷のヤマダ電機に行くのだが、その前にやらなければならないことがあった。
 それは携帯電話番号ポータビリティ(MNP)予約番号をソフトバンクから受け取るという作業である。これがないとキャリアの変更ができないことになっている。思い返せば、初めてiPhoneを買ったとき、docomoからソフトバンクに変える際に嫌な思いをしたことがある。それが、このMNPだった。当時、ソフトバンクのカウンターからdocomoに電話した時のあの慇懃すぎるほど慇懃な女性の口調。それでいて「今までありがとうございます。でも、途中解約だから2万数千円の違約金が発生します」などという時のきっぱりとした物言い。
 すべてが未だにこびりついている。
 でもソフトバンクはそんなことはないだろうなどとは思わなかった。何せ客の取り合いである、熾烈な上にも熾烈な駆け引きがあるに違いない。
「また違約金とか言われるのかな」などと調べればすぐに分かることも調べず不安に陥る私。でも、新機種を引き取るとあらば仕方がない。意を決してMNP予約番号を取るべく、まずソフトバンクのホームページを検索した。
 まずソフトバンクのトップページ。
「他社へ乗り換える方に」などの案内はどこにもない。試しに、それらしき箇所をいくつかクリックしてみたが出てこない。こりゃどうしたことだ。あの親切なソフトバンクが、ちょっと不親切ではないか? などと思い始めたが、結局らちがあかない。
 そうだ。こういう時はサイトマップを検索だ。仕方なく、サイトマップを見ることに。すると、あった。ありました。
「新規契約・のりかえ」の項の下に小さく「他社へ移転する場合」とある。
「よしよし、これでよし」
 そこをクリックする。
 確かに出てきた。「ソフトバンクから他社への移転手順」というページ。そこには3種類の方法が書かれていた。1つ目はお問い合わせ窓口に電話をする。2つ目はMy SoftBankという会員専用ページにログインして受け取る方法。そして3つめがソフトバンクショップに行って直接受け取る方法だ。
 電話がいいなと思い、すぐさま1つ目の方法で電話する。すると音声案内が丁寧に応答してくれる。しかし、よく分からない。1から4までの番号を押すのにどこが適応した番号か分からないのだ。しかし、百戦錬磨の私、勘で1を押した。ビンゴ。そして、また次へ進むために1から4までのうち該当する番号を押すようにとの指示。よく聞くと、転出する人は4を押せという。
「よしよし」
 4を押した。すると、信じられない説明が。
「転出する人はトップメニューに戻り2を押せ」というのだ。トップメニューって何だ? これは電話機だ。何を称してトップメニューというのだろう。iPhoneからかけていた私はとりあえず「戻る」というボタンを押してみた。すると、また前の音声案内が出てくるではないか。「戻る」だから当然と言えば当然だが、じゃあ、どうすればいいんだ? もう1つ戻ってみる。するといちばん最初に戻るだけ。また同じ作業をして、「トップメニューに戻って2を押せ」という音声が聞こえるのみ。やれやれ、そういうことかい。デジタルデバイドにおける弱者はそうやって困惑したままにしておけということかい。と、こちらもだんだんケンカ腰になる。
 しかし、そうも言ってられない。気を取り直して次の方法を試みる。My SoftBankというページにログインした。期待通り、ここでもまったく分からない。日曜の朝からこのMNP予約番号に取り組みつつ昼を迎える羽目になった。引き取りは午後5時と打ち合わせてあるので時間はあるのだが、予定があって外出しなければならず、家に戻ってくるのは午後4時頃になる。つまりそこからこの埒があかない作業をしても、時間切れになる可能性が大、というわけだ。
 外出しないわけにもいかず、今度はそのままヤマダ電機向かいのソフトバンクショップに直接行こうと方針を転換した。
 そして、午後3時半。今度は渋谷のソフトバンクショップに直接出向いた。もう私の顔は強ばっていたんじゃないかしらん。忙しそうに外国人に応対している店の人に間隙をぬって、聞いた。
「あのぉ、MNP予約番号を頂きたいのですが」
 店員さんはちょっと困った顔をした。
「えー、たいへん混んでまして2時間くらいかかると思うのですが」
 店のなかには2組の客と私だけ。事務手続きをする2階への階段はロープが張られている。
「いや、何時間でも待ちますよ」
「しかし、いつになるか……」
「いや、お問い合わせ窓口に電話をしたのですよ。でも、案内がまったく分からなくって。それなら、電話で案内している『トップメニューに戻って2を押す』という操作方法を教えてください」
 店員さんは言葉に詰まったようだ。
「それでは、MySoftBankにログインしては」
「しました、でもまったく分からなかった」
 私もきっぱりと言った。
 店員さんは考え込んだ挙句、「それでは、この裏側に小さなソフトバンクショップがありますからそちらに行っていただけますか。そちらなら、わりに短時間で対応可能だと思います」
 そこから先は、わりにスムーズに事が進んだ。
 なるほど客の争奪はこれほど激しいものなのか。いやいや、勉強になった1日ではありました。

 


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